鮮やかな色合いに見惚れてしまう
“食べて健康になる?!”そんなフレンチに出会いました
ずっと気になっていた東京・三鷹にあるフレンチ、
レストラン キュルティベ( Cultiver )に伺いました。
アメリカ生活のとき、“Cultivate”という単語が個人的に印象に残っていて
(本来は「耕す」という意味ですが、わたしの中では「鍛錬」とか「自分を磨く」ような【絶えず能動的に働きかける】イメージがあります)
似ているな〜と思っていたら、“Cultiver”はフランス語とのこと。
いい言葉ですよね。
この時期は新緑が美しい玉川上水沿い、
吉祥寺と三鷹のあいだの“風の散歩道”と呼ばれる通りに面しています。
久しぶりに夫婦2人で・・・となる予定が、直前のちょっとしたトラブルにより笑
まさかのベビベビも一緒に行くことに。
念のため事前にお店に電話で確認したところ、赤ちゃん連れでも快くOKしてくださりました。
(お子さんフレンドリーとのことです。ありがたい!)
メニューは完全予約制のコースのみ。
品数と使う食材の違いで3種類あります。
今回は「せっかくの2人きりだから」と一番上のコースに。
(ベビベビも一緒でしたが!笑)
最初に運ばれてきた雪下にんじんのスープ。
夫はそういえばにんじんが苦手なはず(忘れてました笑)なのに、わたしより先に飲み干してしまうほどの美味しさ。
2種類のビーツが使われている前菜。
ヤーコンとフキのピクルス。
運ばれてきた瞬間、鮮やかな色合いに溜息。
とびきり美味しい鱒が隠れていますが、それと同じくらい
素晴らしく野菜が美味しいんです。
雲丹と海老。それも本当に本当に(!)美味しいのに、
その下の真っ白な新玉葱のソースが忘れられないくらい美味しくて。
驚くほど柔らかい鮑の下に、バジルとパセリ、2種のソース。
たけのこに業者大蒜、うど、甘草。
コーンとフォアグラの取り合わせなんて意外!
ヤングコーンのひげ、美味しかった・・・
皮面はパリッと、中はふっくら、しっとり焼き上げた鯛。
オレンジのソースはラタトゥイユをじっくり煮込んだもの。
実はこれがメインのお魚。
(そう、今までのは前菜でした・・・!)
メインのお肉はシャトーブリアン。
散りばめられているのは、大根2種、かぶ、さつまいも 、じゃがいも、かぼちゃ、芽キャベツ、カリフラワー、そしてむかご。
お肉はもちろん、スペシャル美味しいんだけど
この小さなグリル野菜が、また味わい深くて。
デザートはケーキなどではなく、フルーツをたっぷり使っているそう。
この日はマンゴー、パイナップル。
満足感があるのに、さっぱり、爽やかにいただけました。
驚いたのは、こんなに食べたのに全く重くなく、もたれないということ。
お腹はもちろんいっぱいなのに、なぜか「なんだか健康になった気がする・・?」とさえ思える心地良さ。
これこそがやっぱり、野菜の魅力。
そして「野菜を知り尽くした」シェフによるものなんだと思います。
お野菜があまりにも輝いていたので、シェフの山本さんに伺ったところ
使用する野菜は静岡県の北山農園さんのものだそう。
そのストーリーも面白くて、
もともと農家さんだったわけではなく(写真家さんです)、
ご自身の飼っているウサギに安全安心な野菜をあげるために野菜作りをはじめたんだとか!
誰かを大切に想う気持ちから派生していく、なんて豊かなんだろう。
また、お料理だけでなく、シェフとスタッフの方の心配りも感動もの。
途中、赤ちゃんが泣いて授乳を挟んでしまったのだけど
(急な予定変更で授乳タイミングがずれてしまった為)
その際、わたしだけコースを一旦止めてくださって。
(ノンアルコールのスパークリング。甘くなくて◎)
授乳が終わりそうなタイミングを見計ってお料理を再び作り始めてくださり、
わたしが席に戻ると同時にお皿が運ばれてくる、という流れに。
こちらが全く違和感を感じないような、自然なコースの運び。
そんな温かい心配りに、感激しました。
【本物の美味しさ】を心地よく、優しい空間で味わう
ぜひBecoming Meの読者の皆さんにも体験していただければなと思います。
おすすめのお店です。
Cultiver キュルティベ
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-1-27
TEL: 0422-69-0038
定休日 月曜日(祝日も含む)